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HeaRのバリューを変更しました
2021年6月に、HeaRのバリューをアップデートしました。
「バリューは事業・組織フェーズによって、随時更新すべきもの」と考えているため、状況が変化したタイミングで変更しています。
今回は
- 事業数が1つ→3つに増えた
- メンバー数が一桁→二桁に増えた
- バリューに求める役割が変わった
といった変化が背景にあります。
先にアップデートした3つのバリューを紹介していきます。(どん!)
【New バリュー】
- ここに愛はあるんか
- ハックまでが仕事
- 史をつなぐ
の3つです(わーい!🎉🎉🎉)
今回のバリュー策定過程で「バリューの役割」や「バリューの選定基準」もアップデートできたので、文字に残すことにしました。
これからバリューを策定・刷新する方のお役に立てたら幸いです。
1. バリュー変更の経緯
HeaRを経営して約2年が経ちますが、今回のバリューがVer.4.0になります。
半年に1回のペースで更新している計算になりますね(笑)
Ver.1.0から3.0までのバリューおよび変更理由を並べていきます。
※Ver.1.1などのマイナーチェンジは省略
— Ver 1.0
【Ver 1.0】
- 愛
- 守破離
- 俺がやる!
- コトに向き合う
Ver.1.0は創業直後に策定しました。私自身が前職から大事にしていたもの、且つこれからジョインするメンバーにも大事にしてほしいものを入れました。
人数が少ないタイミングで策定したこともあり、浸透度は高かったです。しかし守破離の「守」を必要以上に大事にする風土になり、社内で「どこを参考にしてるの?」「どこの守破離?」という会話が多く飛び交うようになりました。
当時の自分は「確かに"守"は大事だけど、このままでは競合他社を追い抜くユニークな施策が生まれづらい」と考え、刷新することを決めました。
— Ver 2.0
【Ver. 2.0】
- 愛情
- 努力
- 勝利
HeaRは「青春」という言葉や想いを非常に大事にしています。そこでバリュー策定の際も「青春」にまつわるモノを参考にしつつ、「青春感」を醸成できるようなネーミングを意識しました。
青春の漫画といえば「ワンピース」や「NARUTO」や「キングダム」など、人によっての第一想起が異なります。しかし"青春の少年誌"といえば「ジャンプ」一択と考えました。※完全に独断と偏見です
ジャンプはスローガンを「友情・努力・勝利」と掲げており、それならHeaRは「愛情・努力・勝利」を掲げようではないか、と策定しました。
しかし抽象的な言葉が故、メンバーの行動が揃わなくなっていると感じたことから刷新することを決めました。
— Ver 3.0
【Ver. 3.0】
- 一次情報に向き合い続ける
- 仕組みをつくり続ける
- 非連続成長を仕掛け続ける
「今度こそ!!!」という気持ちで定めたことを覚えています。
Ver.2.0の反省点(抽象的な言葉がゆえに行動が揃わない)を活かし、具体的なバリューを定めることを意識しました。また二つ目の事業が軌道に乗り始めた時期だったこともあり、会社として身につけたい習慣をバリューに入れようと考えました。
しかし、半年で変更しました。
- 長くて呼びづらかったこと
- バリューに求める役割が変わったこと
が理由になります。
2. バリューの役割とは
僕自身「バリューの役割って何だ?」と何度も自問自答を続けました。
過去3回の策定時、バリューに以下のような役割を求めていました。
- 皆の行動が揃うこと
- 青春っぽさを醸成すること
- 身につけたい習慣を意識できること
4回目の変更に際して、改めてバリューに関するインプットを行いました。
そこで「バリュー策定の誤った認識」と出会いました。
自分自身が見事に誤った認識ばかりしていたことに気づきます。
バリューに人事・組織的な仕事を任せすぎ(期待しすぎ)ていました。
1. 皆の行動を揃えること
→これはバリューだけの仕事ではない。優れた本物の戦略は一貫した行動を生み出す。
3. 身につけたい習慣を意識できること
→組織改善の方針として打ち出す、グレード要件などで定義する、など他の方法はいくらでもある
インプットを重ねるうちに、バリューに求めるべきものもアップデートできました。
それは、チームの「感情エネルギー」を増幅させることです。
バリューを実行することで、ポジティブな感情を抱いたり自社らしさを実感することです。
バリューを体現したりメンバーの行動を目の当たりにした際、「ああ、HeaRっぽいな」「このバリューって良いよな」と感じられるようなバリューを策定すべきだなと思ったのです。
3. バリューの選定基準
今回のバリュー刷新に当たって選定基準を設けました。
6つの基準をクリアしたもののみをバリューにしようと。
【バリューの選定基準】
1. 自社の事業が勝ち続けるために必要な要素であるか?
2. 他の企業文化と差別化されているのか?
3. 行動につながっているのか?
4. この会社/組織が古来から持っていた本物であるか?
5. マントラのように言葉にしやすいか?
6. その文化のテストに、本当にあなたはパスするだろうか?
1. 自社の事業が勝ち続けるために必要な要素であるか?
「事業特性を抽象化し重要度が高い項目を3つ選定」→「バリューを策定」という方法を採用しました。
- ヒューマンタッチが重要な役割を持つ
- LTVが優良SaaSほど長くない
- 各事業がシナジー効果を発揮することができる
の3つです。
5. マントラのように言葉にしやすいか?
こちらはSmartHR社宮田さんの発言を参考にしております。
ミッションやバリューを策定する際は「崇高な理念よりも、唱えやすいマントラ」にする。“早い方がカッコイイ”はそのまま使えるし、“最善のプランCを見つける”は「プランC」と略して活用されています。
これらの6つの選定条件と照らし合わせながら、HeaRは新バリューを策定しました。(再度、どん!)
4. カルチャーデックをつくりました
バリューは「策定して終わり」ではございません。浸透までが仕事です。
いえ、浸透→強化→浸透→強化の繰り返しです。
バリュー策定の経緯や各バリューに込めた想いを言語化するために、カルチャーデックを作成しました。入社初日にカルチャーデックの説明を行い、早々にバリューを体現できるようなサポートを行っています。
以下のカルチャーデックは外部向けです。実際に社員にお見せしているものの半分くらいの情報量になってますが、少しでも参考になれば幸いです。